太陽電池の種類について2010.11.5
今回は太陽電池の種類について、お話したいと思います。
下のグラフは、国内における太陽電池の品種別出荷量推移(2009年度)ですが、多結晶と単結晶を合わせると、8割以上のシェアをもっています(2009年)。
太陽電池は、光の持つエネルギーを直接電気エネルギーに変えていますが、半導体が利用されています。
この半導体に、何を使うかによって、いろいろな種類の太陽電池があります。
現在商品化されている太陽電池は、
①結晶シリコン系
(1)単結晶(2)多結晶
②薄膜シリコン系(a-si、アモルファスシリコン)
③化合物系(その他)
④ハイブリッド型
以上の様に、分類できます。
一番古いのは、①(1)単結晶シリコン太陽電池で、性能・信頼性において優れていますが、原材料・製造工程にコストがかかるために比較的に高価と言えます。
この問題を解消するために登場したのが、①(2)多結晶シリコン太陽電池です。製造工程を簡略化することでコストを抑え、性能・信頼性でバランスが取れており、現在の主流となっています。
単結晶・多結晶シリコンは、ともにシリコンのインゴットをスライスして、セルとして使用するのですが、約200ミクロン程度の厚さが必要です。
このシリコンの原材料にかかるコストを下げる為に、厚さ2ミクロン程度の薄膜シリコンを使用した、②薄膜シリコン太陽電池も、開発されています。
また、半導体の材料に、シリコン以外の銅Cu、インジウムIn、ガリウムGa、セレンSe、硫黄S等の化合物を使用した③化合物系太陽電池も登場しています。
それぞれの太陽電池には、長所・短所があるのですが、これらを組み合わせた④ハイブリッド型太陽電池も商品化されています。
次回は、【太陽電池の特徴について】お話しさせて頂きます。