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モニターに表示される発電量が少ない・・・?2010.11.1

今回は、太陽光発電システムの発電損失について、お話したいと思います。

 「4.0kWのシステムを設置したのに、よく晴れた日でも、モニターの数値が3.0kWぐらいにしかならない」 というお話を頂くことがあります。

カラーモニターJH-RWL1 (黄色の丸が発電量です)

モニターに表示される発電量

この4.0kWという太陽光発電システムの容量は、カタログ値 (公称最大出力、ND-160AVのカタログ値は160W、25枚の設置で、160W×25枚=4,000W→4.0kW)を指しています。

季節や天候、設置した地域、屋根の方角・勾配によって、日射量が違いますが、かなりの好条件であったとしても、システムの各部でロスが発生するために、この数値通りに発電することは、まず有りません(結晶系シリコンモジュールの場合)。

5月の涼しい良く晴れた日で、瞬間的にモニターが記録する・・・というところです。

発電損失には、                         
①モジュールの温度上昇による損失が約10~20%(※1)
②パワーコンディショナー及び接続箱による損失が約6%(※2)
③その他損失が約5%(※3)
があります。

弊社では、ご提案の際に、月別の予測発電量を提出させて頂いておりますが、実際の月々の発電量と試算した発電量を照らし合わせて、あまりにかけ離れていれば、何らかの異常である可能性がありますので、注意が必要です。

一般的には、システム容量の約70~80%程度が実際の最大発電量と言われていますので、晴天時に表示されるモニターの数値がこの範囲であれば、異常はないといえるでしょう。

※1.結晶系シリコンの場合、モジュールの表面温度が1度上がると、0.5%程度、発電量が低下します
※2.JH-L8S3の場合
※3.太陽電池のガラス表面の汚れや電気配線等のロスによる

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