モジュールの選択について。2010.10.20
こちらは、ND-191AWの設置事例となります。
ND-191AWは、モジュール変換効率14.4%を誇る、シャープの住宅用太陽光発電モジュールのフラッグシップモデルと言える商品ですが、実際にお勧めすることは、あまりございません。
太陽光発電システムの設置目的を、光熱費の削減と考えた場合に、モジュールの選択する基準は、
①モジュールの単価
②モジュールの性能
③屋根との相性(隙間なく配置可能)
この3つの兼ね合いとなります。
通常、南面等の日射条件が優れた屋根に、出来るだけ多くの容量が設置可能なモジュールを選択し、ご提案することになります。
屋根面積に余裕がある場合にはND-153AW(標準、¥418/W)を選択します。こちらは耐風圧タイプではないので、(軒先400・その他300mmの設置不可範囲)があるのですが、単価が安いので、有利になる場合が多いためです。
逆に、屋根面積に制限がある場合には、耐風圧タイプ(全周200mmの設置不可範囲)が設置可能枚数が稼げます。
この場合、ND-191AW(大、¥460/W)、ND-160AW(標準、¥439/W)、ND-114CW(小、¥496/W)、ND-061RW/LW(三角、¥678/W)の中から、設置容量が稼げるモジュールを選択しますが、小さいモジュールほど、隙間無く配置でき、容量が稼げるのですが、単価も高くなりますので、試算をしっかりと行って、決定することになります。
ここで、ND-191AWは、ND-160AWよりサイズが大きいにも関わらず、単価が高いことにお気づきになりますでしょうか。しかも、ND-191AWは横置きの配置に限定されます。
ほとんどの事例で、ND-160AWの方が有利となってしまうので、「屋根との相性がたまたま合った希な事例」、「お客様がスペック重視の方で、どうしてもコレがいいといった事例」でしか、お取り扱いすることがありません。
シャープの住宅用太陽光発電モジュールは、多結晶シリコンを使用した、コストパフォーマンスに優れた商品ですので、ND-160AW、ND-153AWといったところが、代表モデルといって良いと思います。
ND-163AW(標準、¥439/W、3グリッド)とND-160AW(標準、¥438/W、2グリッド)については、容量が少しでも大きい方が有利ですので、まずは前者をお薦めしますが、好みでお決め下さいとアドバイスしております。
ND-160BW(標準、¥439/W、3グリッド)は、ルーフィット対応で、ND-114CWとND-061RW/LWとの併用が可能なタイプです。
ND-191AWは、性能面で他メーカーとの比較をされるため、戦略的にラインアップされているのでしょうね。