平成23年度補正予算(住宅用太陽光発電補助金の今後の見通し)について2011.12.5
住宅用太陽光発電システムの補助金額ですが、平成23年度は本予算と同じく、1KW当たり48,000円と変わりません。
※平成24年度の補助金概要が発表されました。詳細はこちら→弊社ブログ【平成24年度の住宅用太陽光発電システム導入支援補助金について】
第三次補正予算の概算は、平成23年10月21日に閣議決定されており、【住宅用太陽光発電導入支援復興対策費補助金】という名称にて、J-PECによる受付が開始されました。
平成23年11月1日の時点で、平成23年度住宅用太陽光発電補助金の本予算分を超過しており、これ以降の申請分については、補正予算財源による対応に自動的に移行しました。
ちなみに、正式名称は【住宅用太陽光発電導入支援復興対策基金造成事業費補助金】となっており、「東日本大震災後の電力供給不足への懸念に対応し、かつ、被災地の再生可能エネルギーを中核とした雇用創出と関連産業の活性化を図る」という目的が示されています。
事業予定額 869.9億円(住宅用太陽光発電システム導入事業費 830.0億円、事業管理費 39.9億円)、事業期間 平成27年3月31日まで(補助金申請受付は25年度末までの予定)とされており、今後2年半で75.6万件の申請件数を推定し、補助金を基金化する事になったようです。
一方で、平成23年9月29日に提出されている平成24年度の概算要求では、同じ名称で127億円の金額が織り込まれていますが、平成23年11月20日に開催された事業仕分け(提言型制作仕分け)により、事業内容が審議されました。
その結果、
・省エネ、再生可能エネルギー関連設備等の導入・普及施策について、省エネ規制等の規制を基本に考えるべき。
・補助については、規制との有機的連携を図り、補助期間の限定、高額補助の排除を徹底すべき。
との方向性が示されました。
気になるところの補助金額ですが、平成23年度は本予算と同じく、1KW当たり48,000円と変わりません。
来年・再来年については、【価格・効率に応じ定額補助】となっていますので、補助金は年々少なくなり、平成25年度で補助金は終了すると思われます。
以下、ご参考まで
1.補助事業
(1)事業予定額 869.9億円
①住宅用太陽光発電システム導入事業費 (注1)830.0億円
②事業管理費 (注1)39.9億円
(2)事業実施期間
交付決定日~平成27年3月31日(補助金申請受付は25年度末までの予定)
2.間接補助事業
(1)補助対象
規模要件等を満たす住宅用太陽光発電システム
(2)補助対象経費
補助対象に係る費用
(3)一設備当たりの補助金額
太陽光発電システム:(平成23年度)4.8万円/kW
:(平成24~25年度)価格・効率に応じ定額補助(注2)
(4)事業期間における推定申請件数
平成23年度:16万3千件 4.8万(現時点で10月31日時点で16万1千件→11~3月を2万件とすると+10万件)
平成24年度:27万8千件 (前年比+11.5万件)
平成25年度:31万5千件 (前年比+3.7万件)
(注2)平成24~25年度における補助率については(4)における推定申請件数を踏まえ、補助事業者が補助率を検討の上積算するものとし、補助率の決定にあたっては、新エネルギー対策課と協議の上決定するものとする。